お知らせ

WEB311は更新を停止し、新サイト「チュー介のtech techブログ」へ移転しました。

ここに、今までの感謝の気持ちを表させていただきます。
本当にありがとうございました!

なお、新サイトでは、WEB311で人気だった記事のリニューアル版も紹介したいと考えているので、ぜひ、訪問していただきたく思います。

2011/06/28 WEB311管理人

2010/08/09

Google日本語入力のLinux版-Mozc

さて、皆さんこんにちは。
明日から合宿なので、人が変わって帰ってくるかもしれないys_n09です。

今日の話題は最近多くなってきたLinux。
一口にLinuxと言っても様々なものがあります(ディストリビューションですね)
人気のUbuntu、新機能が満載のFedora、すごく軽いPuppyLinuxなど
それぞれに特徴があるのですが、僕の家ではUbuntuを使っています。
自分だけでなく、家族にも勧めて(^^)

今日はそんなLinuxの文字入力について記事を書いていきたいと思います。
通常、Linuxでは日本語入力システムとしてAnthyが導入されています。
総合機能としてはまぁまぁの性能(ユーザー辞書等も備える)ですが、
何しろ誤変換がいくつかあり、多少の不便を感じるものでした。

そんなあるとき、リリースされたのが「Google日本語入力のLinux版/Mozc」
です。当ブログWEB311でも記事にしております(参考:Google日本語入力を使ってみた)
Google日本語入力は、いまでも継続的にアップデートされており、最近では、
個人的にATOKとも勝負できるんじゃないかと思うくらいの性能を身につけています。
そのLinux版ともいえるMozcはGoogle日本語入力の特徴の一つである、Webデータから
作られた辞書データが入っていませんが、Anthyよりも辞書データは豊富であり、
予測変換もできるなど、使い勝手は抜群です。

今回は、そのMozcを入れる手順をご紹介します。

Ubuntu10.04でのインストール手順のご紹介です。
基本的には、LinuxBuildInstructionsに掲載されている手順にそっていけばOKです。
また、簡単にインストールしたいという方はMozcのパッケージが憩いの場さん
提供されていますから、それをご利用ください。
ここでは、Linuxのコマンド入力や端末を使ってみたいなど、時間と興味のある方向け
にコマンドを載せておきますので、ご利用ください。

  1. 必要なパッケージをインストール
    
    % sudo apt-get install g++ python libibus-dev libcurl4-openssl-dev libssl-dev zlib1g-dev libdbus-1-dev libglib2.0-dev libprotobuf-dev protobuf-compiler libgtest-dev subversion devscripts debhelper libqt4-dev scim libscim-dev
    
    
  2. コードの取得
    
    % cd ~/
    % svn co http://src.chromium.org/svn/trunk/tools/depot_tools
    % export PATH=`pwd`/depot_tools:"$PATH"
    
    
    
    % mkdir -p ~/src/mozc
    % cd ~/src/mozc
    % gclient config http://mozc.googlecode.com/svn/trunk/src
    % gclient sync
    
    
  3. コンパイル
    
    % cd ~/src/mozc/src
    % python build_mozc.py gyp
    % python build_mozc.py build_tools -c Release
    % python build_mozc.py build -c Release unix/ibus/ibus.gyp:ibus_mozc unix/scim/scim.gyp:scim_mozc unix/scim/scim.gyp:scim_mozc_setup server/server.gyp:mozc_server gui/gui.gyp:mozc_tool
    
    
  4. パッケージを作ってインストール
    
    % sudo apt-get install gyp
    % mkdir -p ~/src/mozc           
    % cd ~/src/mozc         
    % svn co http://mozc.googlecode.com/svn/trunk/src               
    % cd src
    % debuild -uc -us
    This package has a Debian revision number but there does not seem to be
    an appropriate original tar file or .orig directory in the parent directory;
    (expected one of mozc_x.x.x.x.orig.tar.gz, mozc_x.x.x.x.orig.tar.bz2,
    mozc_x.x.x.x.orig.tar.lzma or src.orig)
    continue anyway? (y/n)   y
    ...
    Finished running lintian.
    
    % sudo dpkg -i ../ibus-mozc_x.x.x.x_*.deb ../scim-mozc_x.x.x.x_*.deb ../mozc-server_x.x.x.x_*.deb ../mozc-utils-gui_x.x.x.x_*.deb
    
    
この後、OSを再起動して、上部のキーボードのアイコンをクリックして「設定」を選択。「lBusの設定」ウィンドが表示されたら「インプットメソッド」タブから「インプットメソッドの選択」で[日本語]-[Mozc]を選択して「追加」ボタンでMozcを追加します。
これで使用することができるようになります!
ぜひ試してみてくださいね。

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